「あおり運転」根絶へ 茨城県警とネクスコ東日本 常磐道水戸ICで出発式

あおり運転根絶の緊急合同出発式に臨む県警高速隊の隊員=水戸市加倉井町

高速道路での「あおり運転」を根絶しようと、茨城県警と東日本高速道路(ネクスコ東日本)の緊急合同出発式が6日、水戸市加倉井町の常磐自動車道水戸インターチェンジ(IC)で開かれ、県警の覆面パトカーや同社の道路巡回車が取り締まりやパトロールに出発した。

県警によると、高速道路での車間距離不保持などが原因の事故は今年1~5月に21件発生。前年同期比の約1.8倍に急増した。妨害目的のあおり運転かどうかは判別できないという。

110番通報で寄せられた取り締まりの要望は1~5月で137件に上り、前年同期比の約1.5倍。高速道路別では常磐道と首都圏中央連絡自動車道(圏央道)が9割以上を占め、時間帯別では午後3~5時に多い傾向が見られた。

出発式では、パトカーや覆面パトカー計12台と同社の巡回車両が整列。点検後、県内の高速道路へ次々に出発した。

県警の小森正彦交通部長は、あおり運転対策が緊急の課題として「取り締まり態勢の強化など『見せる活動』で防止を図りたい」と話した。

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