「将来の建設業を支える担い手確保が課題に」 宇都宮工業高校で建設業の魅力を伝える職業体験

 今、将来の建設業を支える担い手の確保が課題になっています。このような中、建設業のやりがいや魅力を伝えようと6日、宇都宮市内の高校で職業体験が行われました。

 職業体験が行われたのは宇都宮市の宇都宮工業高校です。6日は、建築デザイン科の2年生およそ40人が参加し鉄筋や内装、それに左官工事といった建設現場で活躍する職人さんたちからプロの技を直接見て学びました。

 この職業体験は大手ゼネコンの清水建設と取り引きのある県内の企業が建設業の担い手を確保しようと4年前から行っていて今回は11社が参加しました。

 国土交通省によりますと建設業の技能者の約3分の1は55歳以上で29歳以下は約1割と、ほかの産業に比べて高齢化が進んでいます。

 また参加企業によりますと、仕事を受注しても工事を請け負える協力企業や人材が不足しているため、人件費が高くなる県外に発注するといった状況が続いているということです。

 一方、2024年には働き方改革関連法が建設業も対象となるため、労働時間や賃金などを見直す必要があります。特に若者や女性の定着を促すため建設業界では、更衣室やトイレを完備するなど魅力ある職場環境の整備に努めていて、参加企業の中にも女性の社員が増える明るい兆しもあるといいます。

 参加した生徒の中には就職を希望する女性もいて、職人の技に触れながら楽しく建設の仕事を学んでいました。

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