野口恭佑がプロ1号HRで支配下登録へアピール
7月6日、タマホームスタジアム筑後で行われたウエスタン・リーグのソフトバンクホークス戦に、「4番・DH」で先発出場した野口恭佑は、4打数1安打1打数1HR。プロ1号ホームランを放ち、7月末までの今シーズンでの支配下登録を勝ち取るべくアピールした。
7回、先頭打者で打席に立った野口恭佑は、ソフトバンクホークス2番手・アルメンタの6球目148kmストレートを振り向くと、完璧に捉えた打球はレフトフェンスを越えるプロ入り後初ホームランとなる今シーズン1号ソロホームランとなった。
野口恭佑は、2022年育成ドラフト1位で阪神タイガースに入団したルーキーだ。パンチ力のある打撃が魅力の外野手だが、走攻守三拍子が揃っており、バッティングは長打を放ちながらも、軽打を放つことができ、アベレージも残せる対応力を兼ね備えている。
春季キャンプに左太腿裏を肉離れし、1度は治ったものの、4月上旬に再発。別メニュー調整を続けていた。5月23日に2軍の本体へ合流し、支配下登録に向けたスタートを切っていた。
大学のチームメートである広島カープ・中村貴浩が一足先に支配下選手登録され、刺激と焦りを募らせる野口恭佑は、今シーズン中の支配下昇格を果たすべく7月31日までの登録期限まで結果を残し続ける必要がある。
1軍ではライトのポジションは固定されておらず、森下翔太、前川右京、ミエセス、島田海吏らが激しい争いを繰り広げている。レフトのノイジーも打撃不振も代わって躍動できる選手が見当たらない状況だ。さらには、近本光司が2日の巨人戦で高梨雄大から右脇腹付近にデッドボールを受け、その後も延長12回までフル出場するも、兵庫県内の病院で検査を受けた結果、右肋骨骨折と診断され、4日に出場選手登録を抹消された。
未来の阪神のクリーンアップを託したくなるほどの豪快なプロ1号ホームランを放ってみせた野口恭佑が、今月中に支配下登録を勝ち取り、近本光司不在で沈む阪神タイガース打線の起爆剤として躍動してもらいたい。
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