Metaの新SNS「Threads」1日で3,000万人突破 数秒で登録完了の”始めやすさ”寄与、Twitter愛用者の移住先になるか

FacebookやInstagramを運営する米・Meta社は5日、テキストベースのソーシャルネットワーキングサービス「Threads(スレッズ)」を公開した。本サービスは現行のテキストベースサービスとして人気の「Twitter」と同様の操作性や機能を兼ね備えているもので、直近に発生した閲覧数制限といったTwitterの断続的な不調を鑑まえてか、当初の公開予定を1日前倒してのサービス開始に至った。

日本時間の早朝の公開以降、AppStoreとGoogle PlayStoreにて配信がスタート。瞬く間に世界中で話題になっただけでなく、Twitterでは「スレッズ」「Threads」が数十時間に渡りトレンドを独占したほか、主要マスコミでも大々的に取り上げられ、日本国内においても一躍時のサービスに。リリースからわずか1日以内で同サービスの登録ユーザー数は3,000万人を突破するなど、驚異的な飛躍を記録した。

この急速な利用者の浸透の背景には「Instagramとの強い連携」が大きいことが推察される。実際にThreadsを利用するに当たり、同社の写真共有サービス「Instagram」のアカウントが必須となっている。そのため、もし利用者がInnstagramアプリをすでに端末上で利用している場合、Threadsの新規会員登録はわずか1タップで完了する。

加えてプロフィール画像や自己紹介文は自動でインポートされるほか、初回利用時にはすでにInstagram上で”繋がっている”フォロー・フォロワーがリスト表示されるといった、強力な連携による「はじめやすさのハードルが極めて低い」ことが同サービスの大きな特徴と言えるだろう。

こうした始めやすさがある一方、Meta社は実名性のFacebookを有する運営会社として、匿名性を破られる「身バレ」を始めとしたプライバシー保護の観点も依然問題として挙げられている。また、Meta社は表現規制に意欲的な姿勢を取っていたり、「フォロー中」等のタイムラインのカスタマイズが(現状)できないといった点が存在するといい、Twitterの愛用者やコアユーザーとの親和性は低いという意見も見られる。

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