絶景展望台から海辺散策まで、瀬戸内海を満喫できる観光エリア/山口県光市の観光スポットまとめ9選!

山口県の南東部に位置する光市は、様々な方角と高さから、瀬戸内海(周防灘)の絶景を満喫できる観光エリア。

特に瀬戸内海に突き出した室積半島の周辺では、他では見られない自然風景や伝統的な町並みなど、魅力あふれるスポットが集積しています。今回は、光市のオススメ観光スポットをまとめてご紹介します!

1 コバルトライン:光市の海岸線を一望できる絶景ドライブコース!

山口県光市にある、千坊山~大峯山を縦走する『コバルトライン』は、瀬戸内海に沿って高台を走る全長約15kmのドライブウェイで、眼下にはしばしばコバルトブルーの海が広がります。

道中には散策路が整備された森と、駐車場を備えた展望台が用意されています。コバルトラインのもっとも東にある展望台『コバルト台地』は270度のパノラマビュー!南東方向に浮かぶ島々の眺めが秀逸です。

コバルトラインでもっともポピュラーな展望地は『萩の平展望台』。こちらは180度のパノラマビューですが、瀬戸内海に突き出した室積半島の全景が一望でき、西側の下松市の方まで瀬戸内海の絶景を一人占めできます!

通り過ぎるだけならあっと言う間のルートですが、途中にハイキングができる森がいくつも用意されていて、お弁当やおやつを持ってのドライブ&ハイキングなら、丸一日たっぷり楽しめますよ♪

コバルトライン
住所/山口県光市室積村 コバルトライン
https://www.hikari-kanko.org/tourism/萩の平展望台/

2 冠山総合公園 梅の里:約2,000本の梅の花と瀬戸内海の絶景!

コバルトラインを西へ下りていくと、途中に『冠山総合公園 梅の里』があります。2~3月にかけて、100種類・約2,000本の梅の花が咲き誇り、香り立つ小高い丘から瀬戸内海も一望!期間中は露店が出たり、梅の鉢の販売があったりとひと際賑やか!

梅の木の間をそこかしこに小道が走っていて、梅と海の絶景を満喫できるベンチも所どころに設置されています。

菅原道真公ゆかりの冠天満宮も隣接し、梅の季節でなくても瀬戸内海を眺めながら散策を楽しめるので、コバルトラインと合わせて訪れてみてください。

冠山総合公園 梅の里
住所/山口県光市室積村6288
電話/0833-74-3311(冠山総合公園管理事務所)
http://www.kanmuriyama-park.com/park/umenosato/

3 室積海水浴場:山口県を代表する絶景ビーチを歩こう!

コバルトラインを下りきって、少し南に進むと『室積海水浴場』が広がります。約5kmに渡って白砂青松の海岸が続く西日本屈指の海水浴場で、『快水浴場百選』に選定されているほか、『日本の白砂青松100選』『日本の渚100選』など多くの選定を受けている絶景ビーチです。

夏場は水質良好で、安心&安全な海水浴場として家族連れに大人気!マリンスポーツのほか、海浜に隣接したキャンプ場ではテントやバーベキューセットのレンタルも充実しています♪

夏以外の季節もオススメで、心地よい潮風を浴びながら、静かな浜辺を歩くのもいいものです。

室積海水浴場
住所/山口県光市室積新開
最寄駅/JR山陽本線光駅からバスで約15分、『室積新開』下車、徒歩5分
https://www.hikari-kanko.org/tourism/室積キャンプ場/

4 光ふるさと郷土館:北前船の寄港地として栄えた室積の商家を体感!

海岸線を東へ進み、瀬戸内海に突き出た室積半島へ。半島の付け根には、かつて北前船が寄港する潮待ち・風待ちの港町として繁栄した室積の町並みが広がります。

『室積海商通り』には当時を偲ぶ古い町並みが残っていて、『光ふるさと郷土館』は江戸時代後期から昭和30年代にかけて醤油屋を営んでいた磯部家の商家を修復したもの。

館内のメイン展示室では、海上交易によって繁栄した室積の歴史や風土を紹介。中央にドーンと置かれた弁才船(べざいせん)の大型模型がひと際目を引きますね!他にも醤油の醸造用具などを展示し、当時の人々の生活や文化を学べる施設となっています。

光ふるさと郷土館
住所/山口県光市室積5丁目6-5
電話/0833-78-2323
営業時間/9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日/月曜日、第1火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/28~1/4)
入館料/大学生以上260円 ※高校生以下は無料
駐車場/あり(無料)
http://www.hikari-bunka.or.jp/furusatow

5 普賢寺:“海の菩薩”として信仰されるパワースポット!

『海商通り』を南へ歩いていくと、『普賢寺』の『山門(仁王門))』がそびえ立ちます。

『普賢寺』は平安時代中期の寛弘3年(1006年)の創建で、昔から“海の菩薩”として全国各地から広く信仰されてきた室積を代表するパワースポット。

普賢寺は幕末の歴史にも深い関わりがあるお寺で、慶応元年(1865年)に『南奇兵隊』の本陣が置かれ、約400名の隊士がここに集結しました。

その後、普賢寺から『石城山』へ転陣し『第二奇兵隊』と改称、長州藩公認の軍隊として四境戦争(第二次長州征討)や戊辰戦争を戦い抜き、やがて明治維新につながりました。

お時間のある方は、光市の内陸部にある『石城山』にも行ってみてくださいね。

6 室積みたらい公園:山口県最古の灯台『みたらい燈籠堂』は必見!

普賢寺から東へ歩くとすぐに海岸線に出ますが、その一帯は『室積みたらい公園』として整備されていて、郷土が生んだ詩人の詩碑や句碑が設置されています。

室積の海岸線に立つ『みたらい燈籠堂』は元禄15年(1702年)に建造された山口県最古の灯台を復元したもの。(復元は平成3年)

元は対岸に見える『象鼻ヶ岬』の先端に立っていた和式灯台で、現在は白亜の『室積港灯台』が後を引き継いでいます。

7 象鼻ヶ岬(ぞうびがさき):弘法大師も訪れた『周防橋立』の先端へ!

室積半島の先端にある『象鼻ヶ岬』は、その名の通り象の鼻のような形をした砂洲が延びる岬で、京都府の天橋立になぞらえて『周防橋立』とも呼ばれ、美しい景勝地として知られます。

『象鼻ヶ岬県立室積公園』として整備されていて、散策道を歩いて岬の先端まで行けます。

現在は白い灯台(室積港灯台)が立ちますが、室積半島の付け根に立つ『みたらい燈籠堂』は、元々ここに設置されていました。

対岸に見えているのは本州の陸地で、今も灯台がこの海域を通る船の安全を守っています。

象鼻ヶ岬の先端付近には大師堂が鎮座し、境内に弘法大師立像や御手洗観音などがあります。弘法大師が唐から帰朝する途中に象鼻ヶ岬に立ち寄り、ここで護摩供養して自像を刻んで安置したと伝わります。

象鼻ヶ岬(ぞうびがさき)
住所/山口県光市室積8丁目
電話/0833-48-8686(光市観光協会)
駐車場/あり(無料)
最寄駅/JR光駅からバスで22分
https://www.hikari-kanko.org/tourism/象鼻ヶ岬

8 峨嵋山(がびさん):瀬戸内海を眺めながらの絶景トレッキング!

峨嵋山は室積半島に連なる標高117mの山で、その山容が中国四川省の峨眉山に似ているところから命名されました。

山を覆う暖帯性樹林は国の『天然記念物』に指定されていて、森林浴や瀬戸内海の絶景も満喫しながら登山が楽しめます。

峨嵋山の山頂へ通じる登山ルートはいくつかあるのですが、もっともオススメは『象鼻ヶ岬』の近くから登るコース。

しばらく登山道を進むと、素晴らしい展望が広がります!瀬戸内海とそこに浮かぶ島々も一望でき、象鼻ヶ岬の砂洲も見下ろせます。ベンチも整備されていますので、お弁当を広げるにも良い場所です。

登山コースの途中では、思わず足を止めてしまうような絶景ポイントもありますよ!

多少のアップダウンがありますが、登山口から約1時間ぐらいで山頂に着きます。初心者から健脚者まで自分の体力に合わせて柔軟に登山ルートを選択でき、所どころで瀬戸内海の絶景も満喫できます。

峨嵋山トレッキング
住所/山口県光市室積8丁目
電話/0833-48-8686(光市観光協会)
駐車場/あり(無料)
最寄駅/JR光駅からバスで22分
http://www.oidemase.or.jp/tourism-information/spots/11897

9 SETOUCHIサンセットクルーズ:瀬戸内海の夕陽・橋・工場を眺める秋限定の船旅

『SETOUCHIサンセットクルーズ』は光市・下松市・周南市の周辺スポットをクルーズ船に乗って海上から眺め、とびっきりの夕陽ポイントで日没の様子を鑑賞できる秋限定のサンセットクルーズです。

コースは、室積半島の付け根にある「1 室積港(光市)」から出航、瀬戸内海の多島美や工場エリアの景色を見ながら西へ進み、「2 笠戸大橋(下松市)」の下を通過、そこから周南市の景色を満喫した後に折返し、帰路の途中にある「3 大水無瀬島(おおみなせじま)」付近で夕陽を眺めます。

ちなみに、この写真はコバルトラインの『萩の平展望台』からのパノラマですよ!

このクルージングの見所の一つは、峨嵋山の南側にある絶景を船上から眺められること!峨嵋山の南側は断崖絶壁が続き、奇岩・怪石に富む景勝地として知られています。この断崖美は海上からしか見られない、まさに隠れた絶景なのです!

このクルーズの最大の見所はもちろんサンセットなのですが、もっとも迫力があるシーンは笠戸大橋の真下をくぐる瞬間!橋を通過する際はかなり減速されるので、じっくりと“橋の真下から見上げる景色”を堪能できます!

航路のほぼ中間地点に位置する『大水無瀬島(おおみなせじま)』の南側に立つ灯台と岩礁をモチーフにした夕陽を狙います!この時期の周南エリアでは“ダルマ夕陽”や“水平線に沈む夕陽”が見られます。

日没から20~30分後に見られるマジックアワーの中、象鼻ヶ岬や峨嵋山のシルエットも幻想的に浮かび上がります!

サンセットクルーズは日没後の時間帯も最高~♪秋の澄み切った空気を感じながら、極上のクルージング体験をぜひお楽しみください。

SETOUCHIサンセットクルーズ(光市・下松市・周南市)
乗り場/山口県光市室積3丁目1 室積港(うしま丸待合所付近)

瀬戸内Finder編集部

▼記事提供元

[(https://setouchifinder.com/ja/)
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