全国金太郎人形大集合展が東新町の城東むかし町家(旧梶村邸)東蔵で開かれる

「コロナウイルスに負けるな! 疫病退散 全国金太郎人形大集合展」(津山郷土玩具愛好会主催)が東新町の城東むかし町家(旧梶村邸)東蔵で開かれ、各地の個性豊かな土人形が来場者の目を楽しませている。11月30日まで。
源頼光の四天王として土蜘蛛(ぐも)退治などの武勇伝で知られ、子どもの無病息災を祈念して作られた金太郎(坂田金時)の作品35点を杉元耕司同会代表(小田中)のコレクションから展示。
明治中期の作で琵琶湖に沈んだ三井寺のつり鐘を引き上げる伏見人形(京都府)、クマを抱え上げた弓野人形(福岡県)、コイと滝を上るなど勇ましい姿の大浜人形(新潟県)も目を引く。さらに1983年のお年玉年賀切手に採用されたイノシシにまたがる堤人形(宮城県)、山うばに乳をもらう赤ん坊の天草人形(熊本県)もある。
杉元代表は「身体剛健で県北にもゆかりがある金太郎にあやかり、疫病退散を願って企画した。今は作り手がいなくなった貴重な品も多い」と話している。

金太郎の土人形に見入る来館者

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