原発処理水の海洋放出、沖縄8団体が反対声明 「取り返しのつかない破壊の恐れ」

 東京電力福島第1原発の処理水海洋放出計画を巡り、県内の環境団体は5日、原発処理水の海洋放出に反対するとの声明を連名で発表した。関係者らが6日、那覇市の県庁記者クラブで記者会見し、「平和、環境の観点から強く反対する」「トリチウムが除去されないままの処理水放出は海洋環境を取り返しのつかない形で破壊する恐れがある」と訴えた。

 声明は沖縄環境ネットワーク、沖縄平和市民連絡会、ジュゴン保護キャンペーンセンター、ヘリ基地反対協議会、NPO法人奥間川流域保護基金、有機フッ素化合物(PFAS)汚染から市民の生命を守る連絡会、泡瀬干潟を守る連絡会、嘉手納ピースアクションの8団体が賛同した。

 (座波幸代)

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