「天使のサメ」と呼ばれるサメ。その姿がまさしく天使そのものだった!

「天使のサメ」と呼ばれているサメが存在しているのをご存知だろうか? 釣りをしているとたまにゲストとしてヒットすることがあるこのサメ。なぜ「天使」という呼び名がついたのか? その理由は、特徴的なフォルムにあた。

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●文:ルアマガプラス編集部

「天使のサメ」という通称は、そのフォルムに由来

天使のサメという、とても幸福なニックネームが与えられているサメが存在する。釣りをしていると、たまにルアーなどにもヒットしてしまうこのサメ。天使という名の由来は、このサメのフォルムに由来している。

上の写真を見てもらうとおわかりの通り、ボディの両サイドに、まるで天使の羽のような突起物(胸ビレ)がある。この天使の羽のような、特徴的な胸ビレの形状により「天使のサメ」といニックネームがついている。ちなみに、海外では「エンジェルシャーク」と呼ばれている。

全体を見るとボディ両サイドの胸ビレが天使の羽ように見えることから「天使のサメ」と呼ばれている。

釣りにおいて、あえてこの「天使のサメ」を狙うことはないが、ボトム付近を探っていると、まれにルアーなどにヒットする場合がある。ちなみに、このサメは砂底などに潜み、通りかかる小魚などを捕食する。よく見ると、海底で小魚などを捕食しやすいような口の形状をしているのがわかる。

「あえて言おう、カスであると!」

「天使のサメ」という名前は通称で、正式な名称ではない。正しくは「カスザメ」で、この名の由来は、利用価値が低いカスのようなサメなので、カスザメと呼ばれるようになったという認識が一般的だ(※諸説あります)。人間の勝手な都合で「カス」呼ばわりはひどい…。

近年、カスザメは数を減らしており、絶滅を危惧する組織も存在している。もし釣れた場合には、速やかにリリースして資源保護につとめたいところだ。


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