愛媛の豪雨被災地で追悼式 33人犠牲「復興は道半ば」

西日本豪雨から5年となり、肱川に架かる橋の上で手を合わせる地元住民ら=7日午前、愛媛県西予市野村町地区

 2018年の西日本豪雨で災害関連死を含めて33人が亡くなった愛媛県では7日、集中的な被害が出てから5年となり、宇和島市で追悼式が営まれた。西予市や大洲市でも献花台が設置され、遺族らが花を手向けた。

 宇和島市では土砂崩れなどで13人が犠牲になり、多くのミカン畑が流された。追悼式では約20人の参列者が黙とう。岡原文彰市長は「復興は道半ば。一日も早く災害前の暮らしを取り戻せるよう取り組んでいく」と述べた。

 大洲市と西予市ではダムの緊急放流後に肱川が氾濫するなどし、それぞれ5人と6人が亡くなった。献花した西予市の管家一夫市長は「安心、安全な町づくりに臨む」と誓った。

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