新型コロナウイルス感染症が法律上の「5類」に移行して8日で2カ月になる。全国的に感染者数は増加傾向で流行の「第9波に入った」との見方を示す専門家もいる。長崎県が6日に公表した6月26日から1週間の感染者数は485人(前週比115人増)、定点当たりの報告数は6.93人で5類移行直後(5月8日の週)に比べ約3.6倍、前週比で約1.3倍となった。
報告数は定点把握している県内70医療機関のうち、1機関当たりの患者が週に何人だったかを示す。県が過去の感染者数を報告数に換算した数値によると、2月6日の週は7.17人で現在の状況に近い。2月6日から1週間の感染者総数は2313人。
入院患者も増加している。県によると、7月5日時点の入院患者数は115人(前週比55人増)、高齢者施設などの社会福祉施設で療養中の感染者数は同日時点で49人(同31人増)。年齢別では10代以下が44%を占めた。保健所別では上五島が16.67人で最多。県南と長崎が8人を超えた。
5類移行後、インフルエンザの感染者数も増加傾向だ。県が6日に公表した6月26日から1週間の定点当たりの報告数は5.26人(前週比約1.8倍)で全国で3番目に多かった。
保健所別の報告数は、長崎が12.41人で注意報レベル。県の担当者は「注視している」と警戒感を示す。県央と西彼が県平均を超えた。学級閉鎖などの休業措置数は6月26日の週は14だった。