長崎・中五島高生の朝市が盛況 会社運営実習で挑戦 オリジナルTシャツや菓子販売

朝市で販売実習をする生徒ら=新上五島町、カミティ

 長崎県新上五島町宿ノ浦郷の県立中五島高(井崎健一郎校長、59人)の3年生が運営する模擬会社「ホワイトソーダ」は3日から3日間、町内5カ所で朝市を開き、オリジナルデザインのTシャツやポロシャツ、生徒が厳選して取り寄せた和洋菓子などを販売した。
 同社はビジネス活動の実行能力や地域活性化を担う人材を育成するのが狙い。同校ビジネスキャリアコースの24人が“社員”として運営する。
 5日、浦桑郷のショッピングセンター「カミティ」であった朝市では、開店前から行列ができた。イノシシのイラストと「おいたちはとつぜんでてくる きばつけれ」のメッセージをプリントした「イノシシ注意」Tシャツは特に人気。15枚が約5分で完売した。三浦ゆめみさん(17)は「人前に出るのは苦手だったが、呼び込みや接客もできたし、今日だけでも成長できた」と笑顔で語った。
 同校の卒業生、山口時翔(ときと)さん(19)=荒川郷=は「来月、関西に戻る。自分も体験した朝市の実習を目に焼き付けておきたかった」と話した。
 3日間、5カ所の売り上げ総額は約105万円に上った。

生徒がデザインしたTシャツ(上2枚)とポロシャツ

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