喉などに違和感、まず耳鼻科へ 珍しい病気「頭頸部がん」 県立がんセンター横島医師

頭頸部がん予防を呼びかける県立がんセンターの横島副病院長=6月30日、県立がんセンター

 日本耳鼻咽喉科頭頸部(とうけいぶ)外科学会は7月を「頭頸部外科月間」と定め、頭頸部がんの啓発活動を展開している。全てのがんの4%程度の珍しい病気で、治療法などが十分に知られていないのが現状だ。同学会県地方部会の中心メンバーで、県立がんセンター頭頸部腫瘍・耳鼻咽喉科長の横島一彦(よこしまかずひこ)副病院長(59)は「初歩的な段階からがんを疑う意識を患者、地域の医師がともに持ってほしい」と呼びかけている。

 頭頸部のがんは、口腔(こうくう)、喉頭、咽頭、唾液腺(だえきせん)、鼻・副鼻腔(ふくびくう)、甲状腺など多岐にわたる。食事や呼吸、話すことなど生活の重要な機能に影響が出やすく、飲酒や喫煙が発症リスクを高めるという。

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