ゴルフ世界一、兄妹で挑む ジュニア選手権、米国で11日開幕 14歳の道上嵩琉&10歳の稀唯きょうだい

IMGA世界ジュニアゴルフ選手権にきょうだいで出場する道上嵩琉(左)と稀唯=三木ゴルフ倶楽部

 11日に米サンディエゴで開幕するゴルフの「IMGA世界ジュニア選手権」に、14歳の道上嵩琉(たける、滝川第二中2年)と、妹で10歳の稀唯(きい、三木市立緑が丘東小5年)が挑む。そろって出場するのは初めて。プロを夢見て三木市で練習を重ねる兄妹は「ともに世界一を」と意気込む。

■神戸から三木に一家で移住

 兄の嵩琉は3月に滋賀県で開かれた代表選考会の西日本決勝大会男子13、14歳の部を制し、4度目の挑戦で初出場を決めた。第1日は首位に3打差と出遅れたが、最終日はパーを積み重ねて迫り、最後は5メートルのバーディーパットを沈めて逆転優勝を飾った。

 小学校低学年で競技を始め、昨年充実した練習環境を求めて神戸から三木に一家で移住した。武器とする平均飛距離約290ヤードのドライバーショットに加え、今年からは苦手意識のあったパターもプロ選手の助言を受け、フォームなどを一から見直した。「精度が上がり、1メートルは確実に入るようになった」と自信を口にし、世界舞台でも「バーディーを重ねて優勝を目指す」と頼もしい。

 妹の稀唯は、2021年に初出場した世界ジュニア選手権の年代別で優勝を飾り、既に2年間の出場権を得ている。3度目となる大舞台を前に、「短いアプローチが得意。本番も緊張せず、毎日5アンダーで回る」と目標を語った。(山本 晃)

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