「ジャンピー」大きさ、味十分 津山・久米地域特産 出荷スタート

選果場に運び込まれたジャンボピーマンの出荷作業

 「ジャンピー」の愛称を持つ津山市久米地域特産のジャンボピーマンの出荷が7日、同市中北下のJA晴れの国岡山久米選果場で始まった。通常品種の3~4倍のボリュームがある実は甘みが強いのが特長。11月まで地元の道の駅・久米の里(同市宮尾)をはじめ、岡山市、広島、大阪方面の市場に並ぶ。

 ジャンピーは重さ150グラム以上、長さ約15~20センチで厚さも通常の2~3倍。JAによると苦みが少なく、サラダにも適しており、ピーマンが苦手な子どもも食べやすいという。

 選果場では朝までに収穫した約350キロを生産者が運び込み、JA職員ら7人が作業。つややかな緑に輝く実は1個ずつ傷の有無を確かめた後、重さや品質ごとに10等級に仕分け、箱詰めした。

 JA晴れの国岡山ジャンボピーマン部会長の土居治さん(68)は「今年は梅雨入りが早く、長雨の影響で作業が遅れがちだが、大きさ、味はともに十分」と話している。

 津山市久米地域では旧久米町時代の1998年に栽培が始まった。今年は19戸が約40アールで手がけ、出荷量は13.5トンを見込む。

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