三井物産<8031>、りらいあコミュニケーションズ<4708>をTOBで子会社化

三井物産の本社前(東京・大手町)

三井物産は13日、持ち分法適用関連会社でコンタクトセンター事業などを手がける、りらいあコミュニケーションズの完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。三井物産はりらいあの株式36.56%を保有する筆頭株主。買付代金は最大602億5600万円。TOB成立後、りらいあは7月をめどにKDDI傘下のKDDIエボルバ(東京都新宿区)と経営統合を予定。統合新会社の出資比率はKDDI51%、三井物産49%となる。

TOB主体は三井物産が設立した買収目的会社のOtemachi Holdings(東京都千代田区)。りらいあ株の買付価格は1株につき1465円で、TOB公表前日の終値974円に50.41%のプレミアムを加えた。買付予定数は4113万833株。買付予定数の下限は所有割合30.1%にあたる1951万8200株。3月頃にTOB開始を目指す。

りらいあは1987年に、もしもしホットラインとして設立。電話、チャット、Webなどの非対面での顧客対応で営業支援を行うコンタクトセンター事業と、事務受託や商品発送などのバックオフィス事業を経営の両輪とする。2015年に現社名に変更した。2002年に東証1部に上場(2022年4月から東証プライムに移行)。経営統合を予定しているKDDIエボルバはりらいあと同様の事業を手がける。

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