2023年4月解禁 「デジタル給与」 約9割が“希望しない”

2023年4月解禁 「デジタル給与」 約9割が“希望しない”

 給与が決済アプリや電子マネーなどのデジタルマネーで支払われる「デジタル給与」について、9割近くの人が希望していないことがインターネットのアンケート調査で分かりました。

 調査は民間の研究機関が全国の20歳から59歳までの男女300人を対象にインターネットで実施しました。

 それによりますと、自分が受け取る給与をデジタル給与払いにしたいかを聞いたところ、「希望しない」が57.7%で最も多く、次に「どちらかといえば希望しない」の28.7%と、希望しない人が9割近くに上りました。

 デジタル給与払いを「希望しない」と回答した259人にその理由を聞いたところ、「現金が必要な時、アプリから銀行に送金依頼し、ATMでおろすのが手間」が40.9%で最も多く、「家賃など振り込みで支払うものがあり手間」と、決済のすべてがキャッシュレスでできない日本の現状が影響していることがうかがえます。

 一方で、「デジタル給与払い」を勤務先が導入済みや導入予定の場合、「希望する」という回答が多い傾向で、普段の買い物でもキャッシュレス決済を利用していました。

 調査会社では「勤務先の導入状況や普段の支払い方法が関係している」と見ています。

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