刑事裁判の音声がSNS同時配信 発信者は不明、岡山地裁

岡山地方裁判所=岡山市北区

 岡山地裁で5日に開かれた刑事裁判の法廷内の音声が、SNSで同時配信されていたことが7日、地裁への取材で分かった。配信した人物は特定できていない。裁判所の許可を得ずに裁判の内容の録音や放送をすることは刑事訴訟規則で禁止されており、地裁は「裁判への信頼を揺るがしかねず厳格に対処する。再発防止に努めたい」としている。

 地裁によると、配信されたのは詐欺罪などに問われた被告の初公判で、5日午後4時から開かれていた。同4時半ごろに裁判所への電話で、法廷内のやりとりがツイッターの音声サービス「スペース」に同時配信されているとの指摘があり、職員が実際のやりとりが流れていると確認した。

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