オンライン家庭教師サービス「PENTUS(ペンタス)」

「自分をここまで育ててくれた地元に貢献したい」「自分の受験の経験を後輩に託したい」―。津山市出身の東大生ら岡山ゆかりの大学生が、県内の小・中・高校生を対象にした、岡山出身の現役難関大学生によるオンライン家庭教師サービス「PENTUS(ペンタス)」を立ち上げた。
コンサルティング・コノテ(北園町、山田邦明代表)のリモート・インターンシップの学生たちが企画。都会と地方の教育格差が広がるなか、自分たちの受験時に同じ志望校を目指す友人や先輩がいないことで孤独と不安にさいなまれた経験を踏まえ、「同じ悩みを抱えている後輩を応援したい」と始めた。
登録講師は現在、東京大法学部、大阪大医学部、岡山大医学部、岡山大グローバル・ディスカバリー・プログラム(AO入試)などの学生約20人。
授業はビデオ会議システムZoomを利用する。アンケートなどを通して生徒の志望校と人柄を基準に「自分に合った先生」と出会える仕組みをつくった。スケジュールはオーダーメイドのため、曜日や時間、教科の選択に融通がきく。授業とオリジナル教材がセットで、受験生(小6、中3、高校生)かどうか、講師が医学部か他学部生かで料金が異なり、30分2250円〜4000円。
ペンタスの立ち上げメンバーで自らも講師として登録している、津山市出身、東京大文学部4年の藤田太郎さん(23)は「地方だから無理だとあきらめていた選択肢を、地方だからできた、岡山だからつながれたという武器に変え、岡山の学生の進路の幅を広げるきっかけにしていきたい」と話す。
「同じ悩みや希望を共有できる郷土出身の先輩とつながって、一緒に将来の夢を実現していきましょう」と後輩たちに呼びかけている。
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ペンタス立ち上げメンバーの一人で、自らも講師として登録している藤田さん

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