”ウィスパー・ヴォイスの妖精” ブロッサム・ディアリーがフォンタナに遺した未発表音源が発掘

キュートな歌声と確かなピアノ・テクニックによる弾き語りで、1950年代から活躍したブロッサム・ディアリー(1924~2009)。

その演奏は若きビル・エヴァンスなど多くのジャズ・アーティストに影響を与え、マイルス・デイヴィスからは「ソウルを持った唯一の白人女性」と評された。ノラ・ジョーンズやファイスト、カイリー・ミノーグなどが彼女の楽曲をカヴァーするなど、今なお愛され続けている。

彼女が1966~70年にロンドンのフォンタナ・レーベルに残した未発表音源を27曲収録した発掘盤がリリースされる。

1960年代のほとんどをロンドンで過ごしたブロッサムは、ジョン・レノンやジョージー・フェイムなどと交流を深める中でフォンタナと契約し4枚のアルバムをリリース。今回、その時代の未発表音源がニューヨークにある彼女の自宅で発見された。

定番曲である「アイム・ヒップ」や「イフ・アイ・ワー・ア・ベル」に加え、ザ・ビートルズの「サムシング」、ボサ・ノヴァの定番曲「波」、ジョン・コルトレーンの名演でも有名な「マイ・フェイヴァリット・シングス」など話題必至のラインナップ。

アビイ・ロード・スタジオのサイモン・ギブソンが新規マスタリングとリマスターを担当し、海外で発売される6CDボックスから未発表音源のディスクのみを抜き出した日本独自企画盤。

また、フォンタナ時代の4枚のアルバムも最新リマスター&UHQCDでリイシューされる。いずれも紙ジャケット仕様、ボーナス・トラック収録、うち1タイトルは世界初CD化。

<YouTube:My Favourite Things (Session Demo)

■リリース情報

ブロッサム・ディアリー
AL『フィーリン・グッド・ビーイング・ミー』
7月26日(水)リリース
UCCU-1671/2 2SHM-CD ¥3,520(tax in)

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