食べ応えある弁当で高血圧予防 盛岡大、滝沢産食材使い開発

「DASH食」を取り入れた特製弁当を開発した盛岡大栄養科学科の学生たち

 盛岡大栄養科学科の氏家真梨講師(臨床栄養学)の研究室は、高血圧を防ぐ食事療法「DASH(ダッシュ)食」を取り入れた特製弁当を開発した。4年生6人が地元食材をふんだんに使い、健康で食べ応えのあるメニューを考案。大学が立地する滝沢市の健康課題でもある「高血圧症」の予防と改善に向け、商品化も視野に今後の活用を思い描く。

 DASH食は、米国発祥の食事療法。血圧を上げにくくするミネラルや食物繊維を増やし、血圧上昇の要因となる食塩や飽和脂肪酸やコレステロールなどを減らす食材の組み合わせで、効率的に血圧を下げる。

 5日は市役所で市職員向けに試食用弁当80食を無料で配布。野菜を中心に同市産の食材を多く使用し、鉄分の豊富なイワシを使ったハンバーグや食塩を使わないズッキーニのレモンサラダなど、血圧低下を狙った数々のメニューが弁当を彩った。

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