中四国9県の旅行者対象に宿泊料金が割引されるクーポンを発行

岡山県は、中四国9県の旅行者を対象に、県内のホテルや旅館の宿泊料金が割引されるクーポンを発行する。新型コロナウイルス感染拡大が一定程度落ち着いたと判断し、落ち込んだ観光需要の回復を図る狙い。
クーポンは、民間のインターネット宿泊予約サイト、中四国のJTBの店舗などで購入でき、政府の観光支援事業「GoToトラベル」との併用が可能。業者ごとに開始時期は異なるが、最も早い「楽天トラベルとJTBは14日から受け付け、大人3人以上で宿泊費の合計が3万円以上の場合、予約1回につき5000円が割り引かれる。
「楽天トラベル」と「じゃらんnet」で各1万5000枚、それ以外の旅行代理店が5000枚を発行。事業費4億6400万円を6月の補正予算に計上していたが、感染が再び広がったため、時期を見計らっていた。
県観光課によると、県内の誘客は回復傾向にあるものの、主要観光スポット30施設の7月の利用者数は前年同月比29・5%減の34万280人、任意調査によるホテルや旅館の宿泊者数は同41・6%減。

© 津山朝日新聞社