大阪メトロ名物の七夕飾り、36駅にさまざまな願い集まる

7月7日は七夕。多くの人が往来する地下鉄「Osaka Metro」の駅改札前にも笹が設置され、多くの人がそれぞれの願いを短冊にしたためているが、これが千差万別で非常に興味深い。

Osaka Metro御堂筋線「天王寺駅」構内の東改札口に設置された七夕コーナー(7月7日・大阪市内)

CS(カスタマーサティスファクション)活動の一環として笹を飾っているのは、谷町線の「東梅田駅」や四ツ橋線の「大国町駅」など全部で36駅。10年以上前から七夕コーナーをはじめたという御堂筋線の「天王寺駅」では、今年も通勤・通学の合間、乗り換えの際に立ち寄る乗降客の姿が多く見られた。

「世界が平和でありますように」「家族が健康でありますように」「電車の運てん手になれますように」「志望大学に合格できますように」といった願い事のほか、「お金がいっぱい欲しい」「後輩が痩せますように」「パチンコに勝ちたい」「ライブ当たりますように」「赤点0個!!」など切実な願いが書かれた短冊がずらり。なかにはハングルや英語のものもあり、さまざまな人の思いが込められていた。

すごいスピードで「今日のデート上手くいきますように」と願い事を書いていた女性(7月7日・大阪市内)

取材中に七夕コーナーを訪れ、短冊に「今日のデートが上手くいきますように」としたためた女性は、「このあとめっちゃ大事なデートがあるので、書きに来ました。行ってきます!」と願いを込めながら足速に去っていった。

同社広報・角野功さんは「無機質な駅に親しみを持ってもらうための活動。七夕コーナーでは季節を感じていただきたいです」とコメント。全駅の笹は7月7日の終電まで設置され、その後「大阪天満宮」や「難波神社」などへ奉納されるという。

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