岡山県コロナ 感染拡大局面入りか 直近1週間 5類移行時の3.4倍

 岡山県は7日、直近1週間(6月26日~7月2日)の新型コロナウイルス感染状況をまとめた。感染者数は5月8日の5類移行時と比べて3.4倍に増加。伸び率も徐々に大きくなっており、県は「感染が拡大局面に入った可能性がある」との見方を強めている。

 県内84の定点医療機関から報告された感染者数は430人で1医療機関当たり5.12人(前週3.68人)。全国平均(1機関当たり7.24人)は下回るものの、伸び率39.1%は全国の18.1%を大きく上回った。

 県内では5類移行直後の5月8~14日の週(同1.50人)以降、緩やかな増加が続いており、県が参考値として公表している流行第8波のピーク時(今年1月)との比較では12.0%の水準となった。

 医療の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率が13.1%と前週から2.0ポイント悪化。入院者数も22人増えて135人となっており、県保健医療部は「沖縄や鹿児島県では感染者が急増しており、岡山も警戒が必要だ」としている。

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