猫が好む『ちょっと変な場所』5選!好む理由を徹底解説

1.狭い場所

窮屈に見える場所で猫が寝ていたり、隠れていたりすることがあります。(もっと広い場所でのびのびお昼寝したり、遊んだりすればいいのに…)と思ったことがある飼い主さんもいるのではないでしょうか。

猫が狭いところを好むのは「安全な場所」だからです。敵に襲われないようにしたり、捕まえた獲物を敵に奪われないようにしたりするため猫は狭いところに入ります。狭いところなら安心して眠ることもできます。

また、狭いところには、猫が獲物とするネズミなどの小動物が隠れている場合があります。前足を入れて探ったり、入って遊んだりするのです。猫が好むのは、体にピッタリサイズの猫ベッド、炊飯ジャー、飼い主さんのバッグ、紙袋、洋服の袖などです。

ダンボールの箱など安心して隠れられる場所があると、来客時や音にびっくりしたとき、同居猫と喧嘩になったときなどに逃げ込むことができ、ストレス対策にもなります。押入れやクローゼットの奥に入ってしまう猫もいるので、閉じ込めないように注意しましょう。紙袋やビニール袋は、誤飲に注意が必要です。

さらに、猫が狭いところに入ったまま出てこないときは、体調不良の可能性があります。安全な場所で静かにして、体を回復させようとするためです。

2.靴、靴下

帰宅した飼い主さんの靴や脱いだ靴下のそばに猫がいることがあります。靴や靴下のにおいを嗅いで、飼い主さんがどこに行ってきたのか、他の猫のにおいがしないかなどをチェックしています。

また、飼い主さんのにおいが大好きで靴や靴下から離れられなかったり、狭いところが好きで靴の中に入ってしまう猫もいます。

「くさい!」という表情をしながら靴下から離れない猫もいます。靴下のにおいを嗅いだ後に口を半開きにするのは「フレーメン反応」といって、フェロモンなどのにおいを分析しているときの反応です。

靴や靴下にスリスリしてうっとりする猫もいます。飼い主さんの体臭に含まれるフェロモンを嗅いで安心しているので、靴や靴下に乗ったりスリスリしたりするのです。猫は特に男性の靴下のにおいを嗅ぐことが多いと言われています。

なお、靴にじゃれているうちに、靴紐を誤飲してしまうことがあるので注意が必要です。

また、靴に寄生虫の虫卵がくっついて、家の中に持ち込まれることがあります。靴にスリスリするなど、日常的に玄関で過ごすことがある猫の場合は注意しましょう。

3.飼い主さんの足の間

飼い主さんの体にくっついて眠る猫はよくいますが、足と足の間で寝る猫がいます。飼い主さんの足の間が、猫の好きな「狭いところ」の条件を満たしているのでしょう。

また、足の間なら、飼い主さんにちょっかいを出されずに静かに眠れる、という理由があるようです。

4.飼い主さんの顔の上

寝ている飼い主さんの顔に乗ってしまう猫もいます。飼い主さんへの愛情表現や「起きてほしい」などのアピールをしているのです。

猫が他の猫と顔を近づけて寝るのは、子猫のときだけです。子猫は母猫やきょうだい猫とくっついて寝ますが、親離れをすると単独で行動するようになります。飼い主さんの顔の近くにいるのは、飼い主さんを母猫のように慕っていて子猫気分でいるということなのです。

中には、飼い主さんの顔にお尻を近づけてしまう猫がいますが、これも信頼しているからこそする行動です。自分でカバーしきれない危険な背後を飼い主さんに任せている、という意味があります。

5.扇風機

夏になると、風が当たらないのに扇風機の台座でくつろぐ猫がいます。

猫は高いところが好きです。扇風機の台座が少し高くなっているので、乗りたい衝動にかられたり、枕や肘置きにしたりするのにちょうどいい高さだと思っているのかもしれません。

また、モーターの振動が心地よく感じたり、ほんのり温かいことも猫が好きな理由として考えられます。

我が家の猫も、夏になると扇風機の台座に寄りかかってリラックスしていることがあります。

まとめ

窮屈そうな場所や、飼い主さんの靴下の上など猫は変な場所にいることがあります。

本能的に安心できる、飼い主さんのにおいに安心するなどの理由があります。

愛猫の好きな「ちょっと変な場所」を、ご自宅でも探してみてはいかがでしょうか。

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