「所有者不明」だとしても「市が責任をもって対処」 “不適切な盛り土” の安全対策について 広島市長

所有者が分からず、ずさんな管理が指摘されている広島市安佐南区の盛り土について、広島市の 松井一実 市長は、市が対処する考えを明らかにしました。

広島市安佐南区上安町の盛り土は、2年前の総点検でのり面の崩落などが起きている「不適切な盛り土」と指摘されています。

専門家も排水管理のずさんさを指摘していて、ふもとの住民からは不安の声が上がっていますが、行政的には「所有者が特定できない」状態で、対応は手つかずのままです。

7月7日の会見で広島市の松井市長は、盛り土の所有者が特定できない場合でも、安全性の確保に向けて、「まずは市が責任をもって対処する」としました。

広島市 松井一実 市長
「その際には当然、市単独でできませんから、必要な処置を県なり国に求める。しかし、その前に処理はちゃんとしてあるという覚悟でやろうと考えております」

ただ、その対応は、8月下旬までに始まる県の詳しい調査の結果を得てから判断するため、「実施時期については示すことができない」としました。

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