浮世絵から見る江戸の庶民の暮らし 「花のお江戸ライフ」神戸ファッション美術館で7日開幕

約160点の浮世絵が展示された会場=神戸市東灘区向洋町中2、ファッション美術館

 浮世絵から社会風俗をたどる特別展「花のお江戸ライフ-浮世絵にみる江戸っ子スタイル-」(神戸新聞社など主催)が、8日から神戸ファッション美術館(神戸市東灘区向洋町中2)で開かれるのを前に7日、内覧会があった。後期浮世絵画壇を代表する葛飾北斎や歌川広重らの作品約160点からは、江戸の庶民の生き生きとした暮らしぶりが伝わる。

 19世紀に入ると、庶民の生活や流行をテーマにした浮世絵が盛んに描かれるように。展示では、それらを「メーキャップ」や「ペット」など当時の娯楽を七つの章に分けて見せる。希少な肉筆の掛け軸も並ぶ。

 犬や猫とじゃれ合う女性や、花見や餅つきといった年中行事を楽しむ人々の様子が分かる。会場には旅籠や茶屋で親しまれた田楽、すしなどを再現した食品サンプルも展示。華やかな装飾が施された実寸大の「結髪」のかつらもあり、江戸時代の生活を間近に感じられる。

 8月27日まで。午前10時~午後6時。月曜休館(7月17日は開館し18日休館)。一般千円ほか。写真撮影可能。同館TEL078.858.0050 (津田和納)

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