マグロ大型魚の漁獲枠、拡大へ 新管理方式は継続協議

 太平洋クロマグロの資源管理を話し合うため3日から福岡市で開かれた国際会議が7日、閉幕した。30キロ未満の小型魚の漁獲枠を30キロ以上の大型魚に振り替えられる措置を巡り、日本に関しては現行の漁獲上限の10%から30%まで引き上げる勧告を12月の国際会議で行うと決めた。2024年1月から大型魚の枠が実質的に拡大する見通し。大型魚の資源回復が進む中、実態に見合う漁獲枠の運用を図る。

 今会合では、中長期的に漁獲可能量の見通しを立てやすくする新たな管理方式に関し、25年の策定を目指して協議を続けることを確認。日本は今会合で見送った漁獲量の増枠要求を24年の会合で提案する。

 水産庁は、24年にも達成が見込まれる現行の資源の回復目標について、回復後の水準を維持する方針を関係国で確認したとも明らかにした。振り替え措置の見直しは韓国が提案した。

© 一般社団法人共同通信社