菅井八段と斎藤八段 熱戦に期待 岡山で8日、JT将棋中国大会

 トップ棋士12人が公開対局で競う「将棋日本シリーズJTプロ公式戦中国大会」(日本将棋連盟、山陽新聞社主催)が8日、岡山市北区いずみ町のジップアリーナ岡山で開かれる。1回戦第2局として対戦する菅井竜也八段(31)=同市=と斎藤慎太郎八段(30)=大阪市=が7日、岡山市内で取材に応じ、意気込みを語った。

 両棋士は名人挑戦権を争うトップリーグ・順位戦A級に所属し、ともに八大タイトルの獲得経験もある同世代のライバル。公式戦の対戦成績は9勝9敗と互角で、今局も熱戦が期待される。

 地元で初めて公開対局に臨む菅井八段は「昔から応援してくれる人も多い岡山で将棋を見てもらえるのはうれしい。正統派居飛車で将棋の王道を追求する斎藤八段を相手に成長した姿を見せる」。斎藤八段は「菅井八段は独創的な指し手や将棋に真摯(しんし)に取り組む姿でプロとしてのあり方を示してくれる存在。真剣勝負を通して将棋の面白さを伝えられれば」と力を込めた。

 両棋士はこの日、岡山県庁も訪れ、横田有次副知事を表敬した。

 JTプロ公式戦は持ち時間10分の“超早指し”のトーナメントで、全国各地で対局が行われる。岡山市での開催は2018年以来となる。8日は過去に両棋士も出場した「こども大会」に続いて午後3時10分に対局が始まり、インターネットテレビ「ABEMA」で終局まで無料中継される。会場観戦は既に締め切られている。

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