七夕の願い事に「タカラジェンヌが幸せに」「礼真琴さんの健康を守って」…商業施設に設置されたササ、宝塚らしさ満載

願い事の花、満開=宝塚市栄町2

 色とりどりの短冊が、ササの枝葉をびっしりと覆う。兵庫県宝塚市栄町2のソリオ宝塚メインプラザに並んでいる七夕飾り。誰でもその場で自由に願い事を書ける。とはいえ、これだけ多いのはあまり見たことがないような…。短冊に目を凝らすと、宝塚らしい理由が見えてきた。

 ソリオ宝塚名店会が毎年実施。新型コロナの影響で2020、21年は短冊の設置を取りやめ、昨年再開した。今年は6月24日にササ20本を置くとみるみるうちに短冊が増え、今月1日に12本を追加した。

 世界平和、家族の健康、恋愛、学業成就。さまざまな願いが書かれた短冊の中で目立つのが、宝塚歌劇に関するもの。「(星組トップ)礼真琴さんの健康をお守り下さい」「全てのタカラジェンヌが一生幸せでありますように」などと団員を思いやる気持ち、応援するスターの活躍祈願のほか、「SS席当たれっ!!」などの切実な願いもあった。

 「内訳まで数えていませんが、3割は歌劇関連では」と、施設を管理する会社の担当者。昨年は約3万枚の短冊が飾り付けられたという。7日まで。(吉田敦史)

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