川崎市の新本庁舎を報道公開 地上117メートル、最上階に無料眺望フロアも

復元棟(手前)と高層棟=川崎市川崎区

 計画決定から足かけ約10年、ことし6月に完成した川崎市の新本庁舎(川崎区)が7日、報道陣に公開された。地震の揺れに強い構造や、市民が無料で楽しめる眺望フロアも設け、職員の働く環境も刷新した。25階建ての新本庁舎を見上げる人も多く、市制100年を来年に控え市の新たなシンボルの誕生を喜んだ。11月ごろの開庁式を予定している。

 新本庁舎の建築工事は6月19日に完了し、1938(昭和13)年に竣工した旧本庁舎の跡地に建てられた。地下2階、地上25階建てで、最高高さは約117メートル、総床面積は約6万2356平方メートル。一部を除き、分散していた各局が、新本庁舎に集約される。市議会も新本庁舎内に移される。10月には一部利用を始め、11月ごろから本格利用がスタートする。

 新本庁舎は、行政機能を入れた高層棟と、当時を再現した旧本庁舎の復元棟からなる2棟構成。両棟をつなぐアトリウムはガラス屋根のかかる3層吹き抜けで、自然光が差し込む半屋外の空間だ。

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