【高校野球神奈川大会】初の夕方開会式「涼しかった」「心地よい」 選手や保護者に好評

初めて夕方に行われた開会式。終了後は参加者の長い影が伸びた=横浜公園

 例年は日中に行われていた夏の高校野球の開会式が、今夏は神奈川大会で初めて平日の夕方に実施された。選手の体調管理や大会日程の確保を目的とした県高校野球連盟の判断に、参加した選手や保護者からは感謝の声が聞かれた。

 午後4時からスタートし、約1時間半の間に気温は28度前後で推移した。県相模原の主将佐藤は「風もあり、涼しかった。次の日に試合がある中でも万全な準備で臨める。新しいチャレンジはありがたい」と喜んだ。

 観戦する保護者も同じ感情を抱いたようだ。横浜商大の木口颯太(1年)の父でOBの真人さん(47)は「毎年すごい暑さの中でやっているので、素晴らしい判断だと思う」。橘の栗原正明(3年)の母、智子さん(48)は「観客としても心地よく見ることができた」。

 夕方開催については県高野連理事会で検討を続け、各校長会での同意を経て実施に至った。榊原秀樹専務理事は「無事に終わってほっとしている。スタジアムの日程や翌日に試合がある学校の調整なども考えつつ、定着できるか検討したい」と話した。

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