綿貫陽介、元世界2位ズベレフからセット奪うも力尽き2回戦敗退[ウィンブルドン]

綿貫陽介、ズベレフからセット奪う健闘を見せるもセットカウント1-3で敗れる

「ウィンブルドン」大会5日目となった7月7日、男子シングルス2回戦が行われ、ラッキールーザーで本戦入りした綿貫陽介(フリー/世界ランク116位)は、第19シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同21位)に4-6、7-5、2-6、2-6で敗れ、グランドスラム初の3回戦進出とはならなかった。

ウィンブルドンに4年ぶり3度目の挑戦となった25歳の綿貫は、予選1、2回戦を勝利したものの、予選決勝でデニス・ノバク(オーストリア/同159位)に敗戦。本戦の欠場者が出たため、ラッキールーザーで初めて同大会の本戦入りを果たすと、初戦でマルク・アンドレア・ヒュースラー(スイス/同81位)を2セットダウンから日没順延を経て大逆転勝利を収め、ウィンブルドン本戦初勝利を挙げた。

2回戦の相手となったツアー通算19度の優勝を誇るズベレフは、元世界ランク2位で東京五輪で金メダルを獲得。芝大会でのツアー優勝はなく、ウィンブルドンの最高成績は4回戦(2017年、2021年)となっている。

試合は互いに高速サーブを生かした短いラリーでポイントを獲得。ランキングでは格下の綿貫だが、攻めの姿勢を崩さず臆することなく攻める。第1セットを4-6で落としたものの、第2セットでも変わらず攻撃的なプレーを続け、ズベレフのポジションをしっかり把握して先にラリーを展開。鋭いショットを放ち、セット終盤のチャンスを生かして7-5でセットを奪い返した。

しかし、2日がかりの4時間マッチで挙げたウィンブルドン初勝利の影響か、綿貫に疲れが見え始める。ズベレフのショットに押され、ミスヒットが増えると第3、第4セットでそれぞれ2度のブレークを許して、セットカウント1-3。グランドスラムで初の本戦3回戦進出とはならなかった。

勝利したズベレフは、3回戦で2021年大会のファイナリストであるマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/同38位)と対戦。ベレッティーニは、2回戦で第15シードのアレックス・デミノー(オーストラリア/同17位)を6-3、6-4、6-4で下している。

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