児童や高校生、熱中症で搬送 空調不調や屋外活動で

 県内は7日、午後4時までに熱中症の疑いで男女計15人が救急搬送された。児童や高校生の搬送も相次いだ。

 宇都宮市消防局によると、同日午後0時ごろ、同市宝木町2丁目の同市西が岡小の教員から119番があった。4年生の男女計4人が救急搬送された。いずれも軽症という。

 市教委によると、4時間目の授業中、教室内にいた児童13人が頭痛や倦怠(けんたい)感を訴えた。いずれも会話ができ、水も飲めたという。救急隊員の判断で4人が搬送され、9人は保護者の迎えで帰宅した。

 市教委は教室の空調の不調が原因とみている。担当者は「設備の点検について今後小中学校に改めて通知する」とした。

 また鹿沼市では女子高生2人が授業の一環で学校敷地内の草刈りをしていた際に体調不良を訴えた。

 県内12消防本部によると、屋外で草刈りの作業中だった80代男性2人と、自宅でエアコンを使用していなかった30代男性1人の計3人が入院治療が必要な中等症だった。

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