米テキサス銃乱射で終身刑 憎悪犯罪、23人殺害

米南部テキサス州エルパソの連邦地裁に出廷したパトリック・クルシウス被告(中央)=2019年10月(Briana Sanchez/The El Paso Times提供、AP=共同)

 【ロサンゼルス共同】米南部メキシコ国境の町テキサス州エルパソで23人が殺害された2019年の銃乱射事件で、現地の連邦地裁は7日、ヘイトクライム(憎悪犯罪)などの罪に問われたパトリック・クルシウス被告(24)に終身刑を言い渡した。被告は90件の起訴内容を認めており、刑期は終身刑90回分となる。米メディアが伝えた。

 被告はメキシコ人らを標的にしていたとされ、犯行直前にはヒスパニック(中南米系)住民によるテキサス州への「侵略」を警告する文章をインターネットに投稿していた。

 事件は19年8月3日に発生。被告はテキサス州ダラス近郊の自宅から千キロ以上離れたエルパソまで車で移動し、大型スーパー「ウォルマート」でライフル銃を乱射した。司法省によると白人国粋主義者を自称していた。

 22人が殺害され、20年4月に新たに負傷者1人の死亡が確認された。他に22人がけがをした。

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