オランダ内閣総辞職へ 難民抑制策巡る協議決裂

オランダのルッテ首相=3日、セルビア・ベオグラード(AP=共同)

 【ブリュッセル共同】オランダのルッテ首相は7日、難民流入抑制策を巡る与党間の協議が決裂したことを受け、内閣を総辞職すると表明した。「極めて遺憾だ」と記者団に述べ、総選挙を実施する考えを示した。ロイター通信が報じた。

 戦争を逃れオランダに滞在する難民の子の入国を制限し、家族の合流まで最低2年間待たせるとのルッテ氏の提案への支持を、4党連立政権に加わる2党が拒否した。

 中道右派の自由民主党(VVD)を率いるルッテ氏は2010年に首相に就任し、在任期間はオランダ史上最長。昨年1月にVVDと親欧州連合(EU)で中道リベラル政党の民主66、キリスト教民主勢力、キリスト教連合による第4次政権が発足したばかりだった。

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