書道家役の杉野遥亮「書き初め大会では必ず金賞でした」

(撮影:加治屋誠)

「ドラマの題字は、いい作品にしたいという気持ちを込めて書きました。採用されたのは何枚も書いたもののなかから選ばれた一枚で、いちばん“無の境地”で書けたものです」

そう語るのは、7月12日スタートの新ドラマ『ばらかもん』(フジテレビ系・水曜22時〜)で、自然が美しい五島列島を舞台に成長していく、都会育ちの青年書道家・清舟を演じる杉野遥亮(27)。

「書道は小学生のときから得意だった」ということもあり、なんと情報解禁時の番組タイトルは杉野が直筆で書き下ろしたという。

「クラスメートのなかでもうまいほうだったので、書初め大会みたいなのがあると、必ず金賞を取っていました。今回、改めて習ってみて感じたのは、書道の世界は奥深く、芸術だということ。自分も表現する身として、清舟とは重なる部分が多いです。頑固なのに素直だったり、子どもっぽい面があるのも共感できます(笑)」

また、杉野にとってGP帯連続ドラマ初主演作となる本作。改めて意気込みを聞いてみた。

「この作品に参加できることがとってもうれしいので、主演ということはあまり意識していません。もちろんプレッシャーはありますが、スタッフ陣の一生懸命な姿を見ていると、自分も頑張ろうと奮い立っています」

そんな彼に「今の気持ちを書にしたためるなら?」と尋ねると、“熱”という答えが返ってきた。

「おこがましいんですが、視聴者のみなさんの活力になるような、エネルギーを与えられる作品にしたい。そんな“熱”が、いま自分の中で高まっているんです。同時に、日常で疲れている方々の“癒し”にもなれたらうれしいです」

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