ツアー初V翌週の櫻井心那 カットライン上から「68」で予選通過

優勝した翌週大会はしっかりと予選通過した(撮影/大澤進二)

◇国内女子◇ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 2日目(7日)◇真駒内CC空沼コース (北海道)◇6611yd(パー72)◇曇り(観衆1314人)

前週にツアー初優勝した櫻井心那が「マスト」に掲げた予選通過を果たした。雨風に打たれた初日は「集中力が続かなかった」とカットライン上の2オーバー45位。スコアを落とせないこの日、5バーディ、1ボギーの「68」と伸ばして2アンダー17位に浮上した。

「今日は雨も、風もない。普通にやれば大丈夫かな」と思いながらのスタートではあったものの、ティショットが安定せず、フェアウェイキープ率は50%。7ホールで青々とした洋芝のラフに捕まり「頑張ってパーを拾って行くという感じ。スコアを考える余裕はなかった」とがむしゃらにスコアをまとめた。

前半12番(パー5)、13番の連続バーディは1m以内につけてショットで取ったが、後半の3バーディのうち、3番(パー5)は7m、5番(パー3)は8mを沈めてパッティングに救われた。「終わってみたら4アンダー。ショットで全然チャンスを作れなくて。4アンダーを出せるとは思っていなかったので、そこはホッとしています」と頬を緩ませた。

チャンスが少なかった中で「68」(撮影/大澤進二)

巻き返しての予選通過で、首位と6打差で週末を迎える。初優勝を飾ったとはいえ、課題の100yd以内の向上もこれからで「ガツガツ行けるような調子ではない」と浮ついたところはない。「グリーン周りのアプローチ」をテーマに掲げて「今日みたいにスコアを意識しないで、いいショットを打てることにフォーカスしていきたい」。それでも、課題をひとつひとつクリアしていけば…。昨年8月の岩井千怜以来、ツアー史上4人目の「初Vからの2週連続優勝」は夢物語ではない。(札幌市南区/石井操)

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