【装蹄師・西内荘コラム】アメリカで学んだ装蹄技術

7月に入り函館に加え札幌競馬場にも次々と馬運車が避暑地へと出発し、栗東トレセンはぐっと静かになってきました。と、ともに気温も跳ね上がり夏バテ対策に策を練っています。そんなこの暑い最中でも裂蹄になる馬が中にはいます。

冬場の蹄が硬くなる季節とくらべると数は少ないですが、割れてる%では大きく割れてることが多いのです。例えば馬房で寝違えたり暴れたりしたて蹄をぶつけたりした事故的なことが原因でないと裂蹄にはなり難いからで、症状は重度なことが多くなるのです。ただ、ひと昔前だったら一年間治療にかかる重度の裂蹄でも、今はグラスファイバーで治療すると、上手くいけば何も無かったように競馬に行く事ができる技術があります。

グラスファイバーの装蹄技術

そのグラスファイバーの技術は池江調教師がまだ技術調教師で、アメリカ西海岸にいた時に新しくグラスファイバーの装蹄技術があるけど来る?との連絡がありカリフォルニアの装蹄師ウェズの元にふたつ返事で飛んだ事があります。それ自体は裂蹄処置の技術では無かったけれど、それを応用できたのが今の裂蹄処置法です。

私もイーグルスのホテルカリフォルニアがヒットした当時(大昔)はサーフィンに夢中でしたから、ボードの修理はお手のもので直ぐに案が浮かんだ事を懐かしく思い出します。プロキオンSはイフティファール。ここに来て順調を強調できるようになってきたのでこのメンバーでも楽しみにしています。

●7月8日(土)
・函館
3R スマートヴィーヴル

・中京
2R ヤマニンブルトンヌ
3R テイエムハヤカケン
4R カサデガ
レディステディゴー
8R チュウワダンス
11R ライオットガール

●7月9日(日)
・函館
4R ジャパンノーレッジ

・中京
4R ダノンヒューマ
8R タロントゥーズ
スマートハンター

以上が装蹄から感じた好感触馬です。

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