滝沢に北東北の物流拠点 食品配送、北海道と首都圏の中継担う

 

 食品物流大手の東日本エア・ウォーター物流(横浜市、資本金1億円、浜中一久社長)は、滝沢市大釜の盛岡西リサーチパークに北東北3県の物流拠点となる盛岡低温センターを整備した。スーパーやコンビニに食品を配送する際の北海道と首都圏の中継機能を担い、トラック運転手の残業規制が強化される「2024年問題」への対応を進める。総事業費は38億円で、11月の本格稼働までに40人程度の地元採用を予定する。

 同センターは盛岡インターチェンジから西に5キロほどに位置し、敷地面積は1.3ヘクタール。倉庫は鉄骨造り2階建て、延べ床面積8024平方メートル。庫内は常温、冷蔵(5度)、冷凍(零下25度)の三つの温度帯を備え、人手不足に対応するため冷凍庫の搬出入作業を自動化した。22年4月に着工し、8月1日から順次稼働を開始する。

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