昨夏の大雨で深刻な被害を受けた岩手県北部の野菜産地が、復活に向けて動き出している。岩手町のキャベツ、一戸町のレタスは東北一の生産量を誇るが、昨季は雨や日照不足の影響で不作に苦しみ、出荷量、販売額とも大きく減少した。挽回を期す今季は順調に生育が進み、出荷時期を迎えている。6日は盛岡市で生産者と農協関係者が産地復活をアピールした。資材高騰など農業を取り巻く環境は厳しさを増すが、葉物野菜の需要は依然として高く、県や関係機関は販路拡大や情報発信に全力を注ぐ。
同日早朝、盛岡市の中央卸売市場で、新岩手農協と一戸町の関係者が夏野菜のトップセールスを行った。自慢のキャベツやレタスなど新鮮な野菜を並べ、小野寺美登一戸町長は「例年以上においしい野菜ができた」と言葉に力を込めた。