島根県で線状降水帯発生 避難指示37万人、災害に警戒を

雨が降る中、松江市内を歩く人たち=8日午前10時33分

 停滞する梅雨前線の影響で、8日は列島の日本海側を中心に広く雨雲がかかり、島根県では局地的な豪雨をもたらす線状降水帯が発生した。松江市と島根県出雲市では計約37万人に避難指示を発表。西日本から北日本では10日にかけ大雨となる見込みで、気象庁は土砂災害や低地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒を呼びかけた。

 8日午前の1時間降水量は出雲市で47ミリ、松江市鹿島で37.5ミリと激しい雨を観測した。

 気象庁によると、前線は8日夜に東日本から北日本に北上し、10日にかけて本州付近に停滞する。暖かく湿った空気が流れ込んで前線の活動が活発化し、雷を伴った大雨となる。

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