<高校野球>シード校の戦力分析 打線に厚みある花咲徳栄、4番小野は高校通算14本塁打 期待の投手陣は

高校野球シード校分析、Dシード花咲徳栄は打線に厚み

 第105回全国高校野球選手権記念埼玉大会は8日、145チーム(156校)が参加して開幕する。初の甲子園出場を目指す昌平と2年ぶりの王座奪還を狙う浦和学院がAシード。春季県大会4強の大宮東と市川越がBシード、上尾、狭山清陵など同8強の4校がCシード、花咲徳栄、山村学園など同16強がDシードに収まった。大会を目前に控え、最終調整に励むシード校の戦力を分析する。

■重厚感を増す打撃陣/Dシード花咲徳栄

 4年ぶりの夏の県大会制覇に闘志を燃やす。試合を掌握する機動力と選球眼は今夏も健在。チーム全体に徳栄野球が浸透し、岩井監督は「全員が中心として戦える」と本番に向けて最終調整に余念がない。

 今夏から公式戦に復帰する高校通算14本塁打の小野が4番に座り、打線に厚みが増した。長打力が光る増田、柴田、ミート力の高い俊足巧打の斉藤ら昨夏を経験するメンバーも顔をそろえ、どこからでも得点が狙える。自慢の打線でビッグイニングを築きたい。

 投げては制球力のあるエース木田を中心に、直球の切れで勝負する左サイドの飯島、本格派右腕の上原らが台頭。最速145キロの右腕岡山、速球派の高橋にも期待がかかる。打ち勝つためにも、投手陣が意地を見せ、最少失点で抑えたい。

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