吉野ヶ里町は、役場窓口で65歳以上の町民を対象とした運転免許証の自主返納の受け付けを始めた。窓口で委任状を記入すると、職員が代理人となって神埼署に運転免許証の取り消しを申請する。自治体による自主返納の受け付けは県内で5例目。
免許返納は原則、佐賀市の県運転免許センターや最寄りの警察署で申請ができる。吉野ヶ里町内では国道34号や385号などでの交通事故が多いことから、神埼署が町に自主返納の受け付けを依頼し、3日から始めた。県内では基山、玄海、江北、太良町も実施している。
吉野ヶ里町はほかにも、身分証として使える「運転経歴証明書」の交付手数料(1100円)助成や、デマンド型乗り合いタクシー運賃の半額補助など高齢者への交通支援に取り組んでいる。総務課交通防災係の古川正則係長は「運転したい気持ちもあると思うが、返納を検討していただきたい」と話す。
役場2階の総務課で、平日午前8時半~正午に受け付けている。(樋口絢乃)