長崎税関長に就任 小阪好洋氏 会見で抱負

会見で質問に答える小阪税関長=長崎市出島町、長崎税関

 第87代長崎税関長に就任した小阪好洋氏(60)が7日、長崎市で会見した。1981年、県立長崎西高3年のエースとして夏の甲子園に出場した小阪氏は「皆が助け合いながら、一丸となって試合をした経験が生きている。仕事でもチームワークを発揮したい」と抱負を述べた。

長崎西高時代にエースとして活躍した小阪氏(本人提供)

 長崎市出身。甲子園では名古屋電気高(当時)の工藤公康投手と対戦した。税関長就任は1日付。記録が残る59年以降、県内出身者は初めて。小阪氏は「地元のために仕事ができるのは大変光栄。全力で真摯(しんし)に職務に取り組む」と話した。
 壱岐や対馬を除く本県から鹿児島県まで九州の西半分を管轄する長崎税関は、離島の多さや海岸線の長さが特徴。小阪氏はクルーズ船などによる訪日外国人の増加に着目し「さまざまな手法で覚醒剤などが密輸入されている。水際阻止が非常に重要」として、警察や海上保安庁などとの連携を密にする考えを示した。
 小阪氏は82年に旧大蔵省入り。96年に関税局国際調査課に移り、国際交渉や関税技術協力などを担当。「世界税関機構」には通算13年勤務した。2021年に長崎税関総務部長を務めた後、税関研修所で税関職員の育成を担当した。


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