【速報】安倍元首相銃撃1年 朝から献花の列

銃撃現場近くの献花台で遺影に手を合わせる人たち=8日午前9時20分ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前

 安倍晋三元首相が奈良市の大和西大寺駅前で凶弾に倒れて1年となる8日、現場近くに設けられた献花台には、朝から次々と人が訪れ、遺影に花を手向けて手を合わせた。

 銃撃現場は駅前整備で道路になっており、自民党国会議員らでつくる有志団体が近くの歩道に献花台を設けた。朝から行列ができたため、午前9時の予定を30分早めて献花できるようにした。同8時半すぎには山下真知事も訪れ手を合わせた。

 山下知事は「志半ばで凶弾に倒れられた無念さは察して余りあるものがある。改めてご冥福をお祈りしたい」と話し、「こうした重大事件が奈良で起きたことは悲しく心苦しい思いでいっぱい」と語った。

 献花台は安倍晋三元内閣総理大臣感謝と継承の会奈良が設置した。

 事件は昨年7月8日午前11時半ごろに発生、参院選の街頭演説中だった安倍元首相が山上徹也被告(42)=奈良市=に背後から手製の銃で撃たれ、搬送先の病院で死亡した。

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