複数の女子児童「担任の男性教諭に体触られた」…一時学校休んだ子も 福井県大野市の小学校、教諭はわいせつ行為否定

 福井県大野市内の小学校で5月、複数の女子児童が担任の50代男性教諭に体を触られたと学校側に訴えていたことが7月6日、関係者への取材で分かった。学校は市教育委員会と協議し、6月に教諭を担任から外した。教諭はわいせつな行為を否定しているという。

 市教育委員会や関係者によると、4年生女子児童らは5月中旬、校長に被害を相談。聞き取りで児童らは胸やしり、足などを触られたとしたほか、「スマホで動画を撮られたかもしれない」などと訴えた。教諭は3年生時から担任をしており、一部児童は3年時からそうした行為があったと話しているという。学校を一時休んだ児童もいる。

 教諭は校長との面談で、日常の触れ合いで膝の上に児童を乗せるなどしたことは認めた上で、「わいせつな意図はなかった」とし、スマホでの撮影も否定した。校長は、教諭に対し誤解を招く行為をしないよう口頭で注意した。

 児童の一部保護者は「担任を変えてほしい」と抜本的な対応を学校側に要請。これに対し、学校側は市教育委員会と相談し6月中旬に担任から外すことを決め、30日に4年生の保護者全員に、この教諭の体調不良を理由に担任を別の教諭に代行するとの通知を出した。

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