観光地 倉敷美観地区の中心地から少し離れた場所にある東町エリア。
住宅地と観光地が入り混じった東町に、クレープ専門店「虹色商店」があります。
2023年6月に初めて他店舗とコラボレーションをしたと聞き、気になったので行ってみました。
虹色商店らしさがありつつ、新しい側面も見える商品を紹介します。
虹色商店について
白壁の建物をリノベーションしたクレープ専門店「虹色商店」。
障がい者の自立支援を目的とした協同組合レインボーカフェプロジェクトが店を運営しています。
雑貨や絵画の9割は岡山県内の障がい者施設の作業所から集められているそうです。
クレープはテイクアウトのイメージが強いかもしれませんが、虹色商店ではお店でゆっくりと食べてほしいとの想いがあるそうです。
クレープは大きく3タイプがあります。
- クレープ(芋やフルーツを使用)
- デリクレープ(ソーセージ付きなど惣菜系のもの)
- ホットバタークレープ(具材は少なめでシンプルな仕上がり)
巻いた紙に入れるのではなく、お皿に載せて提供されます。
お皿にあるだけで、ゆったりと食べられそうですね。
2023年6月からは従来のクレープに加え、コラボレーションメニューも誕生しました。
コラボレーションメニューを食べました
お目当ての期間限定のメニューを紹介しましょう。
2店舗の業務提携により、大阪にあるツナグ茶房のメニューを虹色商店で食べられるようになりました。
コラボレーションメニューは月に1度のペースで入れ替わります。
蜂さぼうのメロンブーケクレープ
記念すべき第1弾のコラボレーションメニューは「蜂さぼうのメロンブーケクレープ」です。
名前のとおり、まるでブーケのようなかわいらしい姿にうっとり。
コロンと丸いメロンに食べられる花、ミント、エディブルフラワーがちりばめられています。
チェリーやブルーベリーもあって、色とりどり。
フルーツの下には甘さ控えめのマスカルポーネチーズクリームがあり、味にコクを加えてくれます。
爽やかさを感じるミントもいい仕事をしています。
クレープ生地はほんのり紅茶風味がし、クリームと一緒に食べると、口の中でロイヤルミルクティーのような味に変わりました。
丸くてかわいいフルーツを、花と一緒に食べたり、生地に包んだり。
かわいさに癒されながら味わいました。
蜂さぼうのメロンブーケクレープは2023年7月9日で提供終了しましたが、毎月新たなコラボレーションメニューが誕生します。
メニュー情報は虹色商店のInstagramで発表されるのでコチラをチェックしてくださいね。
メロンクリームソーダ
ドリンクにもコラボレーションメニューがあります。
クレープは期間限定ですが、ドリンクは常時提供するとのこと。
メロンクリームソーダと天然いちごクリームソーダの2種類があります。
取材したのは6月なので夏っぽいかなと、メロンクリームソーダを選択。
見た目から爽やかさを感じます。
トップにはバニラアイスとツナグ茶房のキャラクター さぼうくんのクッキーが。
クレープ同様、かわいさがあふれているドリンクでした。
食べるなら予約がおすすめ
コラボレーションメニューのクレープは数量限定です。
飛び込みでも残っていれば食べられますが、予約がおすすめです。
▼蜂さぼうのメロンのブーケクレープ
店内でゆったりと食べられるクレープを提供する、クレープ専門店の「虹色商店」。
店内で販売する商品を仕入れ、運営に携わるバイヤーの綾部小百合(あやべ さゆり)さんに話を聞きました。
倉敷の町屋の雰囲気を味わえる店でクレープやドリンクを提供する「虹色商店」。
バイヤーの綾部小百合(あやべ さゆり)さんに話を聞きました。
ツナグ茶房とのコラボレーション
──ツナグ茶房とのコラボレーションのきっかけを教えてください。
綾部(敬称略)──
これまで他店舗とコラボレーションをしたことがなく、ツナグ茶房さんとが初めてでした。
ツナグ茶房さんも当店と同じく障がい者の就労支援をしている店で、大阪にあるカフェです。
遠くから食べに来られるかたがいるほど、とっても人気の店で気になっていました。
偶然、倉敷で行われた福祉イベントでツナグ茶房の社長さんも参加されていたご縁で繋がり、こちらから猛烈アタックして、今回コラボの機会をいただきました。
ツナグ茶房さんがメニューを考えてくれて、虹色商店で提供しています。
提供する時期は少しずれますが、同じものを倉敷でも食べられるんです。
同じメニューを倉敷で食べられるならと、ツナグ茶房さんに通っている近隣県在住のかたが虹色商店へお越しくださいました。
大阪まで行っていた近隣のかたが虹色商店を目掛けて来てくださるようになるとうれしいですね。
メニューづくりに妥協しない
──メニューは一緒に考えるのですか?
綾部──
メニューは提供してもらっているのですが、作りかたも教えてもらっています。
わざわざ大阪から倉敷にレクチャーしに来てくださるんですよ。
虹色商店でも作れるレシピにしてもらっているのですが、材料の9割は当店で取り扱いのないものですし、クレープ生地も違います。
対応できるように準備し、一生懸命学びました。
写真映えの工夫
メニューの指導以外にもさまざまアドバイスをいただきまして、それを元に少し店内を改装しました。
ツナグ茶房さんはInstagramに力を入れています。
虹色商店でも写真映えする写真を撮れるようにと、奥の席を撮影用にするといいと言ってもらいました。
明るく自然光が差し込んで、緑が見える席です。
背景に緑が映るようにとのアドバイスを受け、テーブルを高くし、すりガラスから透明なものへ変えました。
さらに緑がカメラ画面に入るようにと、一年中葉っぱを付ける常陽樹の鉢を外に置いています。
撮影用の席で撮ってから他へ移動して食事をして大丈夫です。
そうすればみなさんきれいな写真が撮れますよね。
撮影用にキャラクターのさぼうくんとつなぐちゃんを用意しているので、一緒に撮ってもらえたらと思います。
今後のコラボレーション
──今後もツナグ茶房とコラボレーションをするのですか?
綾部──
はい、今後もメニューを変えて商品を提供します。
まだ今はメニューを提供していただき、作るスタイルですが、余裕が出てきたらこちらからオリジナルメニューをお渡ししたいですね。
レインボーカフェプロジェクトで加工しているドライフルーツを入れたスイーツを作ってもいいかもしれません。
次の第2弾は、白桃を使ったクレープを作る予定です。
詳細は決まっていませんが、お盆あたりまで提供すると思います。
おわりに
古民家を改装した建物で、お皿に盛られたクレープをゆったりと味わいました。
リボンをかけていて、「ブーケ」の名前がぴったりの一品。
華やかな見た目に加え、写真が映えるようにと工夫された席で撮影したので、さらに魅力的に撮れた気がします。
撮影のために、キャラクターの貸し出しがあったのもうれしいポイントです。
味わうだけではなく、かわいい写真を残したい筆者にとってうれしいサービスでした。
虹色商店とツナグ茶房のコラボレーションは始まったばかり。
今後のメニューにも注目です。