とんかつ定食にかつ丼がセット? 関西の定食がわんぱくすぎた

「とんかつ定食のご飯が、なぜかかつ丼」という、なんともわんぱくな定食が、1979年創業の「かつ丼吉兵衛」(本社:神戸市中央区)から登場。意外にも、若者だけでなく幅広い客層に好評だという。

「かつ丼吉兵衛」の夏季限定メニュー「まんぷく定食」(1380円)

背ロースのとんかつ(1枚)、背ロースを使った玉子とじかつ丼(ミニ)、ざるそば(並盛)、「白ご飯おかわりチケット」がセットになった、その名も「まんぷく定食」。ちなみに、玉子とじかつ丼は「ミニ」といえどハーフサイズのとんかつ&並盛ご飯。そして「白ご飯おかわりチケット」は小盛・並盛・大盛・山盛りから好きなサイズを選択可能・・・これで1380円はなかなかの太っ腹具合。今回、考案者である営業部長の伊野さんに話を訊いてみた。

■ 全部を大体普通の量で…「もっと食べたかった」を解決

——とんかつにかつ丼、ざる蕎麦、さらにサイズが選べる白ご飯という斬新な組み合わせです。どのような経緯でメニュー化に至ったのでしょうか?

世のなかには、いろんなものを少しずつ食べられる定食やセットがたくさんあります。私もいろいろなものが食べたい! と頼んだことがあるのですが、おいしかったものまで少しずつしか入っていないので『これもっと食べたかったなぁ』と思う事が多々ありました。

そこで、当店の人気商品を並べてみたところ、少しずつだともう少し食べたいものばかりだったので、全部をだいたい普通の量で提供してみることにしました。実食してみると、とんかつをおかずにかつ丼をかきこむという、喜びの相乗効果を産み出すことができました。そして、とんかつが余ったのでやっぱり白ご飯も食べたいなと思い、白ご飯おかわりチケットを付けることにしました。

——かなりのボリューム感ですが、みなさんチケットは使用されているのでしょうか?

小盛から山盛りまでご注文にもばらつきがございますが、約7割以上の方が使用され、みなさん完食されていますね。

■ 男性人気のなか、想定外の客層も

——販売開始から約2週間経ちましたが、お客さんからの反響はいかがでしょうか?

20~50代の男性、現場関係の方やサラリーマンの方が多いですが、思っていたよりばらつきが生じています。なかには女性やご高齢の方もご注文いただき、完食されていたのは驚きました。

また、よく食べる常連さんは見つけるとすぐに注文してくださり、「食べられるかな~」「ヤバいかな~」と楽しそうに到着までお待ちいただく方もいらっしゃいました。笑顔で「まんぷく定食」をお楽しみいただき、私たちもとてもうれしいです。

6月~8月限定「ひやだしかつ丼」(750円~)も発売中

同店ではこれまで、夏恒例の「ひやだしかつ丼」や、過去にはご飯の代わりにうどんを使用した「かつう丼」など、季節ごとにユニークなメニューを発表してきた。この夏は、見るからにパワーが付きそうなこの豪快な定食で身も心もまんぷくにしてみては。

「まんぷく定食」の販売期間は、6月21日~8月31日。「かつ丼吉兵衛」今津港町店、三田店、尼崎市役所前店、東梅田店、北新地店にて販売中(店内飲食のみ)。

© 株式会社京阪神エルマガジン社