男子史上初となる代表戦200試合出場を果たしたポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド。
38歳になった彼はまだ代表から退く様子はないが、後輩に道を譲る時がいつか訪れる。
そうなった場合、ロナウドが背負ってきた背番号7を受け継ぐかもしれない選手たちを取り上げてみる。
ジョアン・フェリックス
アトレティコ・マドリー所属、23歳FW、2019年に19歳で代表デビュー(31キャップ、5ゴール)
10代にして100億円以上の移籍金で取り引きされた超新星。ただ、アトレティコでは停滞気味で、チェルシーから復帰したものの、今夏の再移籍が濃厚とされている。
彼の好きな番号は、ベンフィカで背負った79番、そして、10番。
リーガでは背番号が25番までに制限されており、アトレティコでは79番を背負えず。その際には「79番が欲しかったけれど、ここではダメだった。10番もよかったけど、すでに空いていなかったので7番にした」と話していた。
ちなみに、ベンフィカで79番をつけた理由は「偶然。一番若手のひとりだったので選ぶチャンスがなくて、残ったなかで一番好きな番号だった。でも、好きなのは10番」とのこと。
代表では11番をつけてきたが、10番はベルナルド・シウヴァで定着しているだけに…。なお、アトレティコでつけていた7番はアントワーヌ・グリーズマンに献上されることが決まった。
ラファエウ・レオン
ミラン所属、24歳FW、2021年に22歳で代表デビュー(19キャップ、3ゴール)
188cmと大柄ながらスピードとテクニック、決定力まで兼ね備えた大器。
ミランがスクデットを獲得した2021-22シーズンのセリエAで11ゴール・10ゴールとブレイクすると年間MVPも受賞した。
ズラタン・イブラヒモヴィッチも「彼は若いが、成熟している。あの才能はまだまだ成長できる」と期待を寄せている。
現在の市場価値はポルトガル人選手でトップとなる9000万ユーロ(142億円)!
ミランでの背番号を17から10に変更したばかり。代表でも17番だったが、果たして。
ジョアン・カンセロ
マンチェスター・シティ所属、29歳DF、2016年に22歳で代表デビュー(44キャップ、8ゴール)
ジョゼップ・グアルディオラ監督のもとで偽サイドバックとしてブレイクした超攻撃的ディフェンダー。
シティでは27番だったが、昨季に7番へと変更した。7番はバレンシアやインテルでもつけた番号。
本人は「7番は母の好きな番号だった。2月7日生まれだったからね。7番を選んだのは、自分と母にとって意味のあるものだったから。自分の人生で最も大切な人のひとりなので、この番号で母のことを表せたらと思う」と説明していた。
カンセロは18歳だった2013年に最愛の母を交通事故で亡くしている。そのことでサッカーを諦めかけたが、父と兄弟の支えで続けることができた。代表では20番を背負ってきたが…。
ゴンサロ・ラモス
ベンフィカ所属、22歳FW、2022年に21歳で代表デビュー(7キャップ、4ゴール)
昨年末のワールドカップで一躍名を知らしめた新鋭ストライカー。
代表0キャップながらサプライズ招集でW杯メンバー入りすると、ロナウドの代役としてスタメン起用されたスイス戦でハットトリックの大暴れを見せた。
身長185cmながら単なるセンターフォワードではなく、自他ともにトーマス・ミュラーのようなタイプだと評している。
なお、ベンフィカでの背番号は88番。先日、イタリアは「ハイル・ヒトラー(Heil Hitler)」と関連づけられる背番号88を禁止したので、セリエAに移籍した場合には着用不可になる(アルファベットの8番目がH)。
ヴィティーニャ
PSG所属、23歳MF、2022年に22歳で代表デビュー(10キャップ)
最後はFWディオゴ・ジョタと迷ったが、大穴として小柄な秀才MFを選んだ。
昨夏、PSGが4000万ユーロ(63億円)の移籍金で引き抜いたようにポテンシャルはピカイチ。フィジカルの強さはないが、パスセンス、タッチ、ビジョンを兼ね備える。
代表ではロナウド、PSGではリオネル・メッシとプレー。「彼らは相違点より類似点のほうが多い。すでに勝ち取ったものとは関係なく、常にそれ以上を求める意志もそうさ。その意志とは、ゴールを決め続け、アシストし続け、すごい試合をプレーし、チームを助けること。それこそが彼らを史上最高の選手と定義づけるもの。2人とプレーできたのは光栄」と話している。
【関連記事】『NEXTロナウド』と期待されたのに微妙だった元天才9人
PSGでは17番だが、U-21代表では7番をつけたこともある。