熱中症に気をつけて!公園来場者に警戒訴え 千葉県、今夏もアラート事業 東京ドイツ村や青葉の森公園など

青葉の森公園で水遊びを楽しむ子どもたち(記事と直接関係ありません)

 千葉県は今月から県立公園など6カ所で、暑さが一定の基準を超えた際に熱中症への警戒を呼びかける「アラートモデル事業」を始めている。来園者にこまめな水分補給や休憩などを求め、熱中症を予防してもらう。

 同事業は昨年に続き2回目で期間は7~9月。今年は柏の葉(柏市)、行田(船橋市)、青葉の森(千葉市中央区)の県立3公園と昭和の森(同市緑区)、佐倉草ぶえの丘(佐倉市)、東京ドイツ村(袖ケ浦市)の計6カ所が対象となる。

 気温や湿度などの気象条件から算出される指数を用いて、基準値の暑さ指数28を超えると厳重警戒アラートを発令。激しい運動を中止し「水分・塩分の補給」「こまめな休憩」「日よけ対策」を園内放送で呼びかける。

 暑さ指数31を超えると、運動の原則中止を求める。国主体の警戒アラートは、前日午後5時および当日午前5時時点で、暑さ指数33以上が予測される地点が1カ所でもある場合、県内全域で発令される。

 昨年度は、5公園で7~8月に暑さ指数28以上となった日が5割を超えた。青葉の森では8割以上となり、非常に暑い日が多発した。今夏は1~7日現在で、青葉の森と柏の葉、ドイツ村で6回、行田で5回、草ぶえの丘と昭和の森で2回アラートの発令があった。県環境研究センターの担当者は「熱中症になってから気付いても遅い。気温などを確認して意識的に早めの対策を行って」と話している。

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